ここ一年程僕の音楽の趣味はクラシック、またはジャズがメインとなっています。
クラシックに関しては主にベートーヴェンからショスタコーヴィチの時代が主な興味の範囲でジャズに関しては50年代、60年代と言った所がメインとなっています。
それはそれでいいのですが最近これらの音楽、特にクラシックを薦める場合環境が重要だと思うようになっています。
そもそも僕がクラシックを真剣に聴きだしたのはB&WのCM1を購入したからでした。
本当は686で良かったのですがフロント、特にウーファー周りのデザインの良さにこれを選びました。
さて、もとよりクラシックが好きな人は別としてそうでもない人に薦める場合、
その人の視聴環境がラジカセなどであった場合どうでしょうか?恐らくひどくつまらない音がすると思います(数万円するようなラジカセは聴いてませんが)
今にして思うと小学校などの音楽の時間に聴いたクラシックの音も似たようなものだったなぁと思います。
クラシック音楽と言うものはダイナミックレンジが広かったり、同時に発声されている音が多かったりとスピーカーやアンプ、プレイヤーなどに要求する次元が高いように思えます。(特にスピーカーでしょうね)
主にポップスとかで感じるのですが、曲によっては中音域に寄せるようにダイナミックレンジを狭めたりしている様な曲もあるようで、こういった曲はチープな環境でもそこそこなるように作ってあるのかと考えています(手持ちの邦楽とか。その様な意図は作り手にはないのかもしれませんが)
クラシックの場合、僕の嫌いなコンピレーションなどを除いてチープな環境でもそこそこ聴こえるようにダイナミックレンジを狭めているものなどは今のところ見かけていません。とはいえ所詮300枚程度なので数千枚レベルを所持している人はそのようなものを持っているかもしれませんが。
何が言いたいかと言うとクラシックの場合、聞き手に要求する環境と言ったものが高く、それなりの環境を持っている人以外に薦めても逆により嫌いになるだけでは無いかと思ったのです。
上記のVictorであれば3万円程度で売られていますが最低でもこの程度の環境は必要なのかと聴いてみて思いました。(ただしアンプ側が弱いのでボリュームが稼げない)
で、実際問題ハイファイコンポはもちろんのこと、上記の数万円レベルでもミニコンを持ってる人はどの程度居るのかと考えたらそれほど多くないのでは無いかと思いました(根拠なし実は大多数の人がこの程度は持っていたりして?)
結論としてはクラシック音楽というものは録音物が安い上に当たり外れが少なく、一度はまってしまうと非常にいい趣味だとは思いますが薦めようとしている人の環境も知らずに無理に薦めても徒労に終わる、というかむしろクラシック嫌いを増やしてしまうのでは無いかと思いました。
そんなことを言いつつお好きな人向けに最近気に入った盤を最後に紹介します。
クラシックファンはまず知っているでしょうムラヴィンスキーの1973年来日公演でのショスタコーヴィチの革命。SACD非圧縮シングルレイヤー盤です。
正直シングルレイヤーとか非圧縮とか信じてないのですがSACDはこれしかないので渋々買いました。演奏自体はもう何も言うことは無いです。
バーンスタイン、ニューヨーク・フィルのものよりも好きですね。
マルク・ミンコフスキと言う指揮者の幻想交響曲を持っています。
このCDが相当気にってまして890円で買った割には手持ちの幻想では1,2を争うほどです。
そのマルク・ミンコフスキ指揮でかつ彼が編曲したラモーの音楽を管弦楽曲に編曲したものがこれです。SACDで購入しました。
小澤征爾のニューヨークライブ映像で度々冒頭部分の大太鼓ドンドンの部分が放送されたのですがそこが聞きたくて買った盤です。
ほぼ同時期にユニバーサルからも出ています(双方SACD)
philewebにレビューがありましたがこちらのほうが全体的に重いそうです。
実際聴いてみると確かに重い音をしています。これがドイツ的なのかといったところです。ユニバーサル盤は聴いていません(さすがに4500円で同じ録音は買えません・・・)
投稿日時 : 2011年8月30日 21:49