Kazzzの「JとNの狭間で」 - ポール・グレアムで紹介されているマイクロソフトは死んだより。
Microsoft が死んだかどうか、Google が唯一の巨人なのかは私には判断できない。私が異を唱えたいと思っているのは、Graham が再三言っている「desktop is over」という事。
Google を筆頭に「ブラウザ上でデスクトップ」というサービスが続々登場している。その度私が思うのが「そんなの必要か?」だ。
Ajax 等を使って、シームレスに Web を感じさせない技術自体は素晴らしいと思う。しかし、クライアントの処理性能がグングン向上しているにも関わらず、クライアントのパワーを殆ど使わないで、何故わざわざ制限のあるブラウザを使うのか?技術主導で物を運ぶのは時には良いかもしれない。しかし、もっと想像して欲しい。そんなものを欲している人がどれだけいるのかを。
おぎわら@.NET道場 Blog(わんくま編)で紹介されている美容ディクショナリー ver. Vistaも然り。正直がっかりだ。
こういうのを見るとデベロッパーは非常にわくわくする。私も「お~、いい仕事するねぇ」と思った。しかし、どう考えても、このサイトを「まともに」見る事ができるのは、現状ではよりコアな人達だけだ。私は化粧品に全く興味がないので、サイトを見ても技術的な事にしか注目できない。化粧品のサイトだからターゲットは完璧に女性の筈だ。デベロッパーでもない女性に対して「.NET Framework 3.0 が必要」なんて言っても、99%「何それ?」だ。サイトを見るために無用な壁があっては途中で脱落する事必至。
百歩譲って「本プログラムはWPFアプリケーションを体験するためのプログラムであり、下記の制限があります」と書いてあるので、マーケティングが目的じゃないとは言っても、何故そんな無意味な事をするのか?会社としては、女性をターゲットにしてマーケティングしないといけないはずだ(メンズの情報もあるが…)。このプログラムは誰に対して何のメッセージを発しているのか?全く意図がわからない。
それと同じ事で、「ブラウザでデスクトップ」「ブラウザでオフィスアプリケーション」の意味が全く分からない。単に技術研鑽の結果というならばよいだろう。しかし「desktop is over」などど言われても、まるでピンとこない。「Web 2.0」なんて言われてもまるでピンとこない。賢明な人間ならば、まるでマーケティング用に用意されたような「Web 2.0」なんて得体の知れない用語を厚顔でほざかないはずなのだが。