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教育のあり方

座学が無意味だとは言わないが、座学だけでは無意味だ。
座学で得た知識を現場でどう活用すればいいか、そのノウハウがなければ、宝の持ち腐れだ。
そして、このノウハウというのも知識の一種には違いないが、これは座学では習得できない。実際に活用してみた経験からしか得られないものだ。
これは演習とは違う…とも言い切れないが、よほどうまい演習でないと効果がない。

うまい演習とは、たとえば、

  • 事前に内容を受講生に知らせてはならない。
    「今日は前回やった○○の演習をやります」なんて言ってはいけない。
    まず問題を与え、それを改善するための試行錯誤をさせ、その方向をそれとなく誘導し、最終的に目的を達成させる。
    その演習は何のためにあったのかということを、最後に気付かせるようにしなければならない。
  • メタ知識から演習内容を読まれてはならない。
    座学と演習を1:1にしたり、交互に実施したりすると、座学や演習の内容以外のメタな知識から、演習の内容が予測できるようになってしまう。
    座学と演習は多対多に対応するのがよい。
    演習の問題だけから意図を読まれるようになれば、生徒は立派に成長したと言える。

というようなものだ。
だが、こういった「うまい演習」よりも良い教材は、やはり実務である。
実務を教材とした教育、すなわちOJTだ。

正直、俺はOJTというものをよく思っていなかった。
そんなものは、教育に金をかけるつもりのない会社が、技術的に不安のある人間を「仕事の中で実践的に学ぶ」とかなんとか言って誤魔化して、現場に投入するための言い訳だと思っていた。
指導役は付かず、間違いを正されることもなく、先輩方の悪い手癖だけを代々伝えていく。そんなものだと思っていた。

そういうことをOJTと称してやっている会社も、決して少なくないのだろうと思う。
だが、正しいOJTというのはそうではない。正しいOJTは、今挙げた「悪いOJT」のことごとく反対のことをやればいい。
すなわち、教育の一環としてコストをかけ、指導役を付け、誤りを正す。トレーニングと称する以上は当たり前のことだ。

座学は、一日1時間とか2時間とか、OJTに支障がない程度の長さに分割して、長期に渡ってやるのがよい。
数日間に渡って生徒を拘束して集中的に詰め込んだとしても、それだけでは何にもならない。
OJTの方は、理想的には、生徒が同じ問題に、期間をおいて幾度も遭遇するように、複数のプロジェクトを監督下で経験させることだ。
だが、そのためには同じ講師が、長ければ数年間に渡ってつかなければならない。
教育を商売にしている会社もあるが、そういうところは座学か、あるいは先に言った「良くない演習」しかやらない。
実際のプロジェクトの現場に乗り込んで、長期にわたってOJTを仕切るということはやってないと思う。

座学と演習とOJTとを総合的に、長期間面倒みてくれる、そういう教育を商売にする企業があってもいいと思う。
それは場合によっては、新人だけでなくプロジェクトチーム全員を教育対象とし、システムの作り方、プロジェクトの進め方をコンサルティングするような形態に発展するかもしれない。

投稿日時 : 2008年5月11日 19:01

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# re: 技術伝承の断絶が招く危機 2008/05/12 15:07 やじゅ@アプリケーション・ラボ わんくま支局

re: 技術伝承の断絶が招く危機

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