# 以前mixiに書いた日記を、読み返さずに記憶だけを頼りにリメイク。
シェアウェアとは、一般には、ネットで試用版をダウンロードして、使ってみて気に入ったら金を払うというソフトウェアの利用形態である。
だが、元々はそうではなかった。Wikipediaによれば、
シェアウェアはボブ・ウォレス(Bob Wallace)が1983年にワープロソフトPC-WRITEを、"Shareware" と命名して販売したことに始まる。Bob Wallaceはユーザに自身のソフトをフロッピーにコピーして友人に配布(share)して欲しい、そして気に入ったら対価を払って欲しいと訴えた。それからこうした販売方法をシェアウェアと呼ぶようになった。shareを共にと解釈するのは間違いである。
であるそうだ。
つまり、「シェア」の意味は「友達と共有して欲しい」であって、「金を払って欲しい」が主ではない。
金を払うことに主眼を置くと、シェアウェアとプロダクトの境界は曖昧になる。
今もメールウェアとかビールウェアといった風変わりなシェアウェアは存在するが、原義に立ち返れば、これからは「利用条件はソーシャルブックマークに登録すること」とか「mixiのこのソフトのコミュに入ること」なんてのもあり得るかもしれない。
一方で、原義にこだわらない解釈もある。
以前、どこで読んだのか覚えていないが、「ソフトウェアの開発の労力を分け合う」のだという意見もあった。ただし、ユーザは開発に直接の労力を提供できないから、金銭という形で間接的に補助するのだと。
日本のソフトウェアではあまり見ないが、海外のシェアウェアでは、「私たちの開発を手助けしてください!」みたいな文句がドキュメントに入っていることは多い。
してみると、何人かのチームで共同開発したソフトウェアも、あるいはもっと広義に解釈すれば、誰かが作ったソフトウェアにプラグインを提供する行為も、労力の共有という点ではシェアウェアと言えるのかもしれない。
さて、何人かで共同開発したソフトと言ったが、このメンバーをネット上で広く募ると、いわゆるオープンソースという形態になる。
そうではなく、単にソースコードを公開しているというのみで、それに他人がコミットできない形態をオープンソースということもある。これは狭義のオープンソースと言えよう。
さらに言葉の解釈を広げてみる。
「ソース」が「ソースコード」という意味に限らないとしたらどうだろう。
そのソフトウェアプロジェクトに対するあらゆる入力リソースを「ソース」だと解釈しても面白い。
すると、ソースコード提供はもちろん、金銭援助、設備援助、人的援助などのあらゆるものが「ソース」になり得る。
そして、狭義のオープンソースの場合は、開発者側が一方的にオープンにしている場合もあるのに対し、広義のオープンソースでは誰もがプロジェクトに参入できるという、「オープン」の意味の違いもある。
オチは無い(えー。