ご存知の通り Windows Vista では MSDE2000 のサポートがなくなり、Windows Vistaで動作する多くのデータベースアプリケーションでは、SQL Server Express を使用するのではないかと思います。
SQL Server Express GUIインストールもよくできているので、GUIインストールをそのまま使用するかも知れませんが、色々な設定ができるようになっているので、一般ユーザーには少し難しいかもしれません。
そこで、あらかじめ用意しておいた値を使用して SQL Server Express をインストールする方法を書き留めておきます。
1.SQL Server Express SP2 (SQLEXPR_JPN.EXE)を下記のサイトからダウンロードします。
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyId=31711D5D-725C-4AFA-9D65-E4465CDFF1E7&displaylang=ja
2.コマンドラインを指定するために、 SQLEXPR_JPN.EXE を解凍します。
SQLEXPR_JPN.EXE -x で解凍します。(C:\work\ExpressSP2\に展開したとします。)
3.あらかじめ用意する値を Setup.ini に記述します。
使用可能なパラメータは、たくさんありますので、詳細は下記のサイトを参照して下さい。
http://msdn2.microsoft.com/ja-jp/library/ms144259.aspx
ここでは、パラメータ INSTANCENAME、DISABLENETWORKPROTOCOLS、ADDLOCAL を
使用しています。(ADDLOCALは省略できません。)
INSTANCENAME:使用するインスタンス名を指定します。
DISABLENETWORKPROTOCOLS:ネットワークプロトコルを指定します。
0 : 共有メモリ=On 名前付きパイプ=On TCP/IP = On
1 : 共有メモリ=On 名前付きパイプ=Off TCP/IP = Off
2 : 共有メモリ=On 名前付きパイプ=Off TCP/IP = On
ADDLOCAL:インストールするコンポーネントを指定します。
SQL_Engine:SQL Server Database Services
SQL_Data_Files :SQL Server データ ファイル
SQL_Replication :レプリケーション
例)
[Options]
INSTANCENAME=使用するインスタンス名
DISABLENETWORKPROTOCOLS=2
ADDLOCAL=SQL_Engine,SQL_Data_Files
4.インストールの実行を行います。
C:\work\ExpressSP2\setup.exe /qb /settings C:\work\ExpressSP2\setup.ini /Lv* C:\work\log.txt