Ognacの雑感

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明治期、電源周波数の差を問題視しなかったのか

日本は、東西で50Hz,60Hzの二種類存在する珍しい国です。
一昔前の家電製品は。交流モーター等の関係で、各周波数専用の機種でした。
最近は、インバーターなどの普及で、特に意識しなくてもよくなりました。
 なぜ、二種類存在するようになったかは、輸入先が、ドイツ製の50Hzとアメリカ製の60Hzの発電機だったから。
というのは、広く知られた雑学です。
 でも、疑問は残ったままです。いくら明治期初期だといえ、東西で別の周波数でインフラを整備すると、弊害が大きい。
鉄道の線路幅は、当初、不定だったようですが、共通インフラを意識してか、狭軌で統一したようです。標準軌に改軌したかったようですが、時遅しでした。
同じように、「インフラは国内で統一すべきだ」という意見があったと思うのです。
統一される前に、購入して、地域単位で普及してしまって統一不可能になったのかも知れません。だとしたら初期のインフラ計画が甘かった?
中央政府の御威光が薄かった?
 東海道新幹線は、関東地区でも60Hzに周波数変換して走らせてますし、両地区を通して走る列車は、周波数変換設備が必要になったりします。

交流電化地区と直流電化地区というのもあって、境目はデッドセクションを設けて対応してます。通して走る列車は両方に対応した車両です。
こちらは、列車の製造費と、輸送量と発電所の建設費の兼ね合いで、二種類混在するのは、理解できます。

鉄道敷設は、慎重で私鉄免許の審査も当初から厳しかったようで、インフラには慎重だった面があります。
それだけに、50Hz,60Hzの二種類のインフラ投資を許した背景が理解できません。
単純に、「何も考えて無かった」というのかも知れませんが。

投稿日時 : 2010年3月17日 23:37

Feedback

# re: 明治期、電源周波数の差を問題視しなかったのか 2010/03/18 0:11 ちゃっぴ

統一化よりも、普及速度を重視したのではないでしょうか?
それによる弊害も大きいですけど、統一化を待つ時間的余裕が問題となる場合も多いでしょうね。
Web の黎明期なんてまさにそうですし。

で、最終的には日本が製造している電気機器の多くは 50 Hz, 60 Hz なんて狭い範囲ではなく、輸出のためより多くの周波数に対応するようになりました。

現在では消費者観点でみるとどうでもいいという状態なので、いち早く普及させた効果の方が大きいんじゃないかと思います。

# re: 明治期、電源周波数の差を問題視しなかったのか 2010/03/18 12:04 gtk2k

これって、今からでも統一できないのか?
と思うんだけどだめなんかなぁ

# re: 明治期、電源周波数の差を問題視しなかったのか 2010/03/18 18:11 aetos

メリットがあれば統一するでしょうけど。

# re: 明治期、電源周波数の差を問題視しなかったのか 2010/03/18 21:21 甕星

電源電圧にしても100Vと極端に低いのは日本だけなので、世界標準の200Vにすべきって話もありますね。良い機会だからスマートグリッド導入と同時に200V 50Hzに統一すると良いのかもしれない。

# re: 明治期、電源周波数の差を問題視しなかったのか 2010/03/18 23:59 ognac

商品の場合、複数の選択肢があり、拮抗していても、一気に駆逐されるのはあります。
βマックス/VHS , Win-NT/OS2 , など。これらは市場経済効果です。

社会インフラでは、事情が異なり、普及してしまったら、変更は厳しくなります。先見性が重要視されるべきだと思うのです。
過去に200V送電に切り替えるタイミングは在ったのに、いまだに100Vです。
200V化は、産業活性化の切り札として、温存している気がします。
最近の鉄道は、ミニ新幹線や、タイヤ地下鉄、リニア地下鉄、新交通システム(ゆりかもめ、ポートライナーなど)など規格乱立でずか、これが、将来の足枷になる気がします。
短期的なコスト安を採用して、長期的に運用コストが増加したり、相互乗り入れが不可能になり不便を強いる事態になるかも知れません。
それだけ、長期展望が難しいとも言えますね。

# re: 明治期、電源周波数の差を問題視しなかったのか 2010/03/23 23:59 Pasie.

 あまり問題とは思わないんですが…>50Hz/60Hz
 今なお生きていると言うことはそれで不便がないということではないのかなと。200Vも実のところ必要であればすぐ引ける状況ですし、それが普及しないのは別に困っていないからではないかと。
 いろいろな試行錯誤があることは良いことで、それを否定してしまうとそれはそれでまずい気が。いまやiPodTouchなどのシリコンオーディオが主流だからといって、オープンリールが無意味だったという論が的はずれであるのと同じ気がします。
 相互乗り入れの効果がコストを上回れば実現されるし、そうでなければ実現されないだけのような気がします。
 なんでもシステミックに一本化したがるのはシステム屋としての病気なのかなあ?と会社内システムの構築状況をみて辟易としていたりもしますが…

# re: 明治期、電源周波数の差を問題視しなかったのか 2010/03/24 1:34 ognac

>あまり問題とは思わないんですが…>50Hz/60Hz
今は、家電本体がカバーするからでは?
二昔前のモーター家電(扇風機、洗濯機、ミキサーなど)は、周波数で回転数が変わり発熱量の関係で結構重要な考慮点でした。
規格の不具合を製品カバーする形で落ち着いたのですが、それだけコスト高になっているかと。
JRも周波数変換のコストも大きく、生活弊害はないけれど、コスト負担が不合理かと思うのです。

>なんでもシステミックに一本化したがるのはシステム屋としての病気なのかなあ?
これは、同意するのですが、IT屋の悪癖ですね。...orz;

>オープンリールが無意味だったという論が的はずれであるのと同じ気がします。
?? 規格が同時期併存していなく、同等規格でないので少し違うかと。
2トラ・オープンは今なお健在規格ですね。4トラ・カセットはMPプレヤーに代替されても仕方ないかと。8トラテープは過去のものだし。

# re: 明治期、電源周波数の差を問題視しなかったのか 2010/03/25 1:15 Pasie.

 2πfLの世界なので、周波数が無視できないのか理解できますが、規格の不具合というのはどうかなあ?
 過渡期はあるにせよ、今時周波数だけで制御しているものなんてなくて、モーターにしろインバーターなりVVVFなりが当然のこととしてあるわけで。むしろそういうインターフェイス変換こそが現代オブジェクト指向の醍醐味ではなくって、グローバル変数なんてださくってよ、オホホホホ的な話なんじゃないかなあとか思ったりはします。#どんなたとえなんだか…

 今、オープンリールは一般家庭にはないと思うなあ。まあオープンリールのたとえがまずいならアナログレコードでもなんでもいいんですが、過去最適だと思ったものは現在も最適ではないし、どんどん提案とか競争すればいいのではないかと。

 だからお願いなので、レーザーディスクをサポートし続けてください…

# re: 明治期、電源周波数の差を問題視しなかったのか 2010/03/25 1:45 ognac

>規格の不具合というのはどうかなあ?
「規格の不具合」と書くと語弊がでますね。ユーザー使用を満たしているので「同じ目的で、細部規格の不揃い」 かな?
末端の機材が上流仕様の多様性をカバーしている形が残るわけで.......ずっと残るのだろうけれど。

>オープンリールは一般家庭にはないと思うなあ。
数年前まで、AKAI SuperOpenを使用してましたよ。10Inchリールで切れないように早送りする技が必須だったけれど。
テープ入手困難になり、廃棄しましたが。
カセットテープでも、ナカミチが作ると、別格な性能がでましたね。「道具より技」というべきか。

>レーザーディスクをサポートし続けてください…
対抗馬は LHDでしたっけ..忘却してますが、共に過去の遺物...ああぁぁ......

# re: 明治期、電源周波数の差を問題視しなかったのか 2010/03/26 0:29 Pasie.

>対抗馬は LHDでしたっけ
 VHDですな。最近Microsoftが復活させてますよ?(ぉ


>オープンリールは一般家庭にはないと思うなあ。
 んではognacさんは一般人じゃないって事で(笑
 でも録音規格を守るためだけにオープンリール以外の機器は不可って状況はいやですよね。

 個人的には直流給電とか期待。送電には期待していないが…

# re: 明治期、電源周波数の差を問題視しなかったのか 2010/03/26 20:21 Ognac

>VHDですな。最近Microsoftが復活させてますよ?(ぉ
カラオケや教育用に、結構普及していたようですが、消滅も早かったですね。

>んではognacさんは一般人じゃないって事で(笑
一般ピープルですよ>

普及していても、それを覆す利便さを持つ商品が出れば、駆逐されるのは不可避....
逆に見れば、今残っている商品性能は、それなりに受け入れられていることか。
駆逐される製品を購入した人の不満は何時の世も残り続ける......

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