悪しきにつけ、良きにつけ、便利な言葉です。
確かに知らない事柄を問い合わされても、答えられません。
社内や内輪の人からの問い合わせならば、良いのでしょうが、社外からの問い合わせに対して、この返答は如何なものでしょう?
電話に出て、用件を聞いて「担当ではないので、わかりません」と返事するのは、良くないでしょう。
本人が不明でも、担当者に取り次ぐのが良いでしょう。営業時間外のときは、尚更です。
病院のたらい回しも、「専門医でないから断る」という面では同じものを感じます。
大きな病院に行くと、何処の科に行けば良いのか判らないときがあります。
整形と形整、外科と接骨、皮膚科と内科 ,内科と胃腸と消化器 ....患者に判断させるのは酷です。
最近は見直されて、ディスパッチ受付を設けている病院があります。そうあるべきでしょう。
システムのデバッグも問題切り分け担当を設けるのも有効でしょう。「人的余裕がない」と言われそうですが。
実務上の問題は、自分の仕事で残業しているのに、電話対応に追われてしまうことがあります。
それを嫌がって、電話を無視する人も出てきます。「担当外なのでわかりません」というよりマシかも知れませんが。
そういう事態を敬遠して、勤務時間中のみ電話受付する会社が多くなってます。
個人が提出する公的資料の提出先が区役所、市役所、社会保険庁、福祉事務所、法務局などがあり、そのなかでも受付窓口が複数あり、間違ったところに並び、自分の番になって、「担当部署と違う」と指摘され、一から並び直すことになると、メゲてしまいます。公的受付を一箇所にして、内部で、区役所、市役所、各事務所を振り分けてくれたら良いのになぁ。と思うのです。縦割だと無理かも知れませんね。
プログラム作成も、役割毎に処理を記述して、司令塔を配置して、分岐するパターンがあります。
作りなれると、便利さが実感しますが、初級者には取っ付き難いようです。慣れてもらうしかないのかも知れません。
この言葉が通用する世界が正なのか悪なのかはわかりません。自分も嫌なことは、この言葉で逃げることがあるのを自白します。.....orz;
お客も、「じゃ、仕方がないな」と引き下がってくれる人も多いので、便利な言い回しです。
会社の守備範囲が広くて、窓口が営業時間外で、残っている人の所に電話があった場合、その人は「自分の仕事で残業しているのに、電話対応できるか!」と本音を漏らす人もいます。
大手の会社は電話の受付時間を設定してますね。自分の担当という壁を設定すると、ニッチがてき、サービス低下に成りかねないので、難しいのですが。どんなことでも先ず聞き取る、理想なのでしょうが、人的投資が可能だからできるとも言えます。