ニーズとシーズという言葉があります。ここ
製造者はキチンと認識しておきたいことです。製造者側で言えば、完成度の高い製品を作り、機能を多く設定して喜んで頂きたいと思います。
しかし、ユーザーは、そんな機能は要求度が低いか無いことがあり、使わずに製品寿命が尽きることは多々あります。携帯電話やカーナビや電子レンジなど使ったことのない機能が山ほどあります。
「商品は100%に近づけるべきだ。」と言われているのですが、Needs100% の製品と、Seeds100%の製品は別次元の話だと思うのです。
私は、要らぬ機能を省いた簡易な製品が欲しいと考える人です。取扱説明書なしでも感覚で使えないとイラっと来ます。スイッチが一杯ついて、長押しで意味が変わる、携帯やテレビやVideoのリモコンが使えない私...orz;
開発業界で言えば、顧客が必要としている機能と、開発者が作ろうとしいる機能の差と言えそうです。
設計者が気を付けないといないのは、「必要機能」と「あったらいいな機能」の切り分けです。
「あったらいいな機能」も二種類あり、顧客が「あったらいいな」と思っている機能と、開発者が、親切心から「あったり便利だろうなと考える機能」です。
どちらも、作ってみたものの、日の目を見ないことが往々にしてあります。
機能検討会で、「不要では?」と提案しても、壮絶に反論され、工数を掛けて作っても、結局使われなかったりすることも、あったりします。
逆に、 製造者が便利な筈だと、思って作っても、独りよがりな機能になって、使いにくいとクレームが付くこともあります。
技術者は技術的に優れていることと使いやすさの重点度の配分の配慮がアヤフヤになりがちです。注意したい事柄です。