(前回のエントリのコメント兼用)
http://blogs.wankuma.com/ognac/archive/2007/12/01/111148.aspxサーベイの時に細かく議事録をとって実装する範囲を明文化してGoにこぎつけたとします。
進捗途中で切りのよいタイミングで現状の画面、出力物を見せて、不具合ないですかと確認会議を開きます。
この時は、根本的な仕様の勘違いなどの大きな箇所か、画面の項目の長さや配置など極、些細な事の両極端の事は出ます。
その他はあまり出ないので実装工程を進めます。無事、本番稼動を迎えます。
その後、現場が不満の声が上がってきて、顧客のシステム担当が、開発元に苦情を発します。
・間違ったデータを入力できるのはおかしい
・顧客の住所等の情報が空欄のまま、受注入力できるのは変だ。
・契約期間切れを、人が操作しないと不明なのは欠陥だ。自動判別すべきだ。
他いろいろ、 まぁ、一杯注文をくれます。
その都度、議事録を見せて、これらの項目は「運用で回避するので不要です」で合意してますね。追加仕様になりますね。と話をしても、高い確率で返ってくる言葉は。
「そんな運用とは知らなかった。入力ミスがこんなに起こるとは知らなかった。」
「仕様決定会議の時は、運用する姿が想像できなかった。そのときは、このようなことは考えもしなかった。そのときはそうだっだ、現実はこうだから変更してほしい。」
「議事録に書いてあっても、欠点システムはダメだ。」
この三点に集中します。
こちらの言い分としては。システム担当が現場を知らないのはどういう事だ。現場を指導できないシステム責任者はどんなんだ。というのがありますが、大人の対応します。...orz
もっと凄いのば、複数の現場から矛盾した要望が上がってきて、そのまま、変更要件としてあげて、システム矛盾を引き起こすことですね。
開発者側が確りした応対をしないと、顧客側システム担当者の責任を取らされことに成りかねません。
デスマーチプロジェクトの何割かはここに原因がある気がします。顧客担当者を説得できなかった開発者側の非なのか、理解不足の担当者の非なのか。一担当者として喧嘩するのは筋が通っているのですが、政治経営判断という大人の事情が絡むので難しい問題ではあります。