kazuki@wankuma.com (かずき) さんが IEditableCollectionView を使ってくれています。
基礎は大事だと思いながら見ていましたが、
[WPF][C#]IEditableCollectionView その5
>ただ、これにきっちり対応したものを作ろうと思うと大変そうな気がする。
>おとなしくWPF ToolkitのDataGridが完成するのを待つのがよろしいような気がする今日この頃でした。
この文を見て、WPFの参考にかずきさんのBlogを参照している方も多いようなのでちょっと軌道修正しておかなければと思い書いています。
WPFを使ったことがある方だったら、だれでもきっとIEditableCollectionViewは使っています。
たとえば、ListViewにDataTableをItemsSourceとして指定すると、ListViewはDataTableがDefaultDataViewというDataViewを持っているのを認識していて、DataViewのもつインターフェースIBindingListViewを利用しBindingListCollectionViewを生成してItemCollectionとしてItemsプロパティに格納します。
ListViewにListやCollection、Linqの結果を入れる時も同様のメカニズムをとります。
このとき使用されるBindingListCollectionViewやListCollectionViewはIEditableCollectionViewを継承しています(編集追加削除可能)、CollectionViewはICollectionViewを継承しています(編集追加削除不可)。
これを図にしたのが以下のものです。
つまり、IEditableCollectionViewはユーザーに実装させるのを目的としたものではなく、WPFのインフラとして自動的に使う種類のものなのです。
WPF ToolkitのDataGridが完成するのを待つまでもなく、WPFを使っている方ならだれでも暗黙のうちに使っているものなのです。