所属可能なグループ、所属可能なメンバーのとこでグループのスコープと種類について少し書いたので、その説明を。
グループの種類はセキュリティグループと配布グループの 2つがあります。
セキュリティ グループはフォルダやプリンターなどのリソースへのアクセス権を設定するために使います。
配布グループは Exchange Server でメーリングリストみたいにメールを一斉配信するためのユーザーをまとめる場合に使います。
グループのスコープはビルトイン ローカル、ドメイン ローカル、グローバル、ユニバーサルの4つがあります。
ビルトイン ローカルはクライアントPCやメンバーサーバーの「ローカル」に相当するもので、ドメイン内のドメインコントローラーで共有され、作成も削除もできません。
ドメイン ローカルはユーザーやグローバル グループをまとめ、一般的にアクセス権の設定対象になります。
グローバルはユーザーをまとめ、ドメイン内や信頼関係のあるドメインのドメイン ローカルグループのメンバーになります。
ユニバーサルはドメイン内や信頼関係のあるドメインのユーザーやグローバルグループをまとめ、ドメイン ローカルグループのメンバーになります。
所属可能なグループと所属可能なメンバーは、ドメインが 1 つの時は前回の表の通りですが、複数の時は次のようになります。
スコープ別の所属可能なグループ 対象のグループ | 対象のグループが 所属可能なグループ |
ビルトイン ローカル | なし |
ドメイン ローカル | ドメイン内のドメイン ローカル |
グローバル | フォレスト内のビルトインローカル フォレスト内のドメインローカル ドメイン内のグローバル フォレスト内のユニバーサル |
ユニバーサル | フォレスト内のビルトインローカル フォレスト内のドメインローカル フォレスト内のグローバル フォレスト内のユニバーサル |
スコープ別の所属可能なメンバー 対象のグループ | 対象のグループに所属可能なメンバー |
ビルトイン ローカル | フォレスト内のグローバル フォレスト内のユニバーサル フォレスト内のユーザー 外部のセキュリティ プリンシパル |
ドメイン ローカル | ドメイン内のドメイン ローカル フォレスト内のグローバル フォレスト内のユニバーサル フォレスト内のユーザー |
グローバル | ドメイン内のグローバル ドメイン内のユーザー |
ユニバーサル | フォレスト内のグローバル フォレスト内のユニバーサル フォレスト内のユーザー |
ドメインが 1 つの時はユニバーサルグループを使う必要は基本的にないですが、複数の時は使うことがあるかも・・・でも作る必要性はないかな~
ユニバーサルグループとグローバルグループは上の表のような違いがありますが、他にもユニバーサルグループはグローバル カタログに登録される(複製の対象になる)ってとこが違います。
ユニバーサルグループは最初に作ったドメインの Users コンテナーにる Enterprise Admins、Enterprise Read-only Domain Controllers、Schema Admins の 3 つだけです。
※クリックすると新しいウィンドウで拡大図が表示されます。
既定では Administrator(最初に作ったドメインの)が Enterprise Admins と Schema Admins のメンバーになってます。
このグループはフォレスト全体に影響を与えるような処理に対する権限があります。
例えばドメインを追加するとかサイトを削除するとかです。
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