Windows PowerShell Visual Studio 2005 Templatesの導入 - インストール編 - Windows PowerShell Visual Studio 2005 Templatesの導入 - コマンドレットの開発(1) - Windows PowerShell Visual Studio 2005 Templatesの導入 - コマンドレットの開発(2) - の続きです。
これまで、Windows PowerShell Visual Studio 2005 Templatesを使用して自作コマンドレットを開発してきました。
こうして開発したコマンドレットをスナップインと呼びます。
今回は、このスナップインをインストールし実際に使用するまでを説明します。
前回コマンドレット開発後にビルドをする説明が抜けていました。
各自ビルドを行いSampleCmdlet.dllというファイルを作成してから作業を始めてください。
まずWindows PowerShellを起動します。
Vistaを使用している方は「管理者として実行」でPowerShellを起動してください。
インストールディレクトリの作成
はじめにWindows PowerShellがインストールされているディレクトリに、スナップインのインストール先ディレクトリを作成したいと思います。
$PSHomeという自動変数に、Windows PowerShellのインストール先ディレクトリが格納されているので
PS C:\Work> cd $PSHome
と入力し、カレントディレクトリを移動し
PS C:\Windows\System32\WindowsPowerShell\v1.0> mkdir SnapIn
と入力してスナップインのインストール先ディレクトリを作成します。
スナップインのインストール
作成したスナップイン(SampleCmdlet.dll)を先ほど作成した SnapInディレクトリにコピーします。
次に Visual Studio 2005 コマンドプロンプトを起動して(Vistaを使用している方は「管理者として実行」)
InstallUtil.exe "C:\Windows\System32\WindowsPowerShell\v1.0\SnapIn\SampleCmdlet.dll"
を実行します。
PowerShellからインストールする場合は
&"$env:windir/Microsoft.NET/Framework/v2.0.50727/InstallUtil.exe" ($PSHome + "\SnapIn\SampleCmdlet.dll")
とします。
最後にAdd-PSSnapinコマンドを実行します。
PS C:\Windows\System32\WindowsPowerShell\v1.0> Add-PSSnapin SampleCmdlet
スナップインが登録されたかどうかをGet-PSSnapinコマンドレットで確認してみます。
PS C:\Windows\System32\WindowsPowerShell\v1.0> Get-Pssnapin SampleCmdlet
Name : SampleCmdlet
PSVersion : 1.0
Description : サンプルコマンドレットです
と表示されれば、登録されている状態です。
登録したスナップインを使用する
では、実際に使用してみましょう。
PS C:\Windows\System32\WindowsPowerShell\v1.0> Get-IPFromHost "www.google.com"
として、確認してみてください。
IPアドレスを取得することができればOKです。
以上でWindows PowerShell Visual Studio 2005 Templatesの導入説明は終わりです。
注意事項
作成したスナップインを使用するには、PowerShellを起動するたびにAdd-PSSnapinコマンドレットを実行する必要があります。
毎回登録するのが面倒だと思う方は プロファイルを作成するには (Windws PowerShell Tips) を参考にしてプロファイルを作成し
Add-PSSnapin SampleCmdlet
の1行を追加しておくことをおすすめします。
こうすることで、スナップインが自動で登録されるようになります。