ネタ元→C/C++ 免許制はどうですか?/C/C++ 免許制 その 2
最初に感想を書いておきます。
「自社で試験と規定作って自社内でその規定を守ればいいと思う。」
(但し、腕があったら免許制大賛成するんだけどね。無免許でBJ先生の如く法外な金額を取って仕事するw)
そして、実は免許制になったら免許取るか仕事辞めるか2者択一になるだけだから本当はどうでもいい。僕は多分後者。今更そんな試験受けたくない。
仕事辞めたら「不遇な仕事をするプログラマ」と「旬を過ぎたキャバ嬢」が愚痴れる1杯飲み屋をやりたいと思ってます。
・免許ではなく技術力を客観的に見られればいいのね
免許となれば法整備が必要になる。当然無免許でその業務を行った者への罰則規定がなければ免許そのものに意味がないからだ。
コンピュータ言語如きの為に法整備をするのも大袈裟すぎるし、技術のモノサシが欲しいのであれば情報処理技術者試験のようなものを各言語・技術に特化して作るのが現実的だと思う。
個人的にはTOEICのように点数だけ出るというのが望ましいと思う。「合格」「不合格」だけでなく現在の自分のスキルがどの程度であるかが分かるからだ。そして各発注者は自社基準で失効年数を決めた上で案件に対しての要求点数を提示する。
「この仕事は二年以内にxxx試験のC言語780点以上取った人じゃなきゃやらせません」
って感じでね。
情報処理技術者試験は1度受かったら「ハイそれまでよ」なものですよね(多分)。高校の時に情報1種受かって(←ココ自慢!)からずっと20年間情報処理試験受けてませんので最近の現状知りませんが。
でも知識や技術は使わなければ忘れる・衰えるものなので、失効年数の考慮も必要だと思うのです。失効年数は各社の内部規約でもいいし、試験そのものに点数の有効期間を明示してもよいでしょう。また、案件によって重視する項目は変わるので、それぞれの項目ごとの点数が出るようにし、受注要件に反映できるようにすれば尚良いでしょう。
・それと(蛇足)
アセンブラのことなんだけど、ターゲットCPU何にすんの?
組み込み屋さんからしたらx86なんてターゲットじゃない。そんなのは開発マシンだ。CASL?勘弁してよ。実際に使えないじゃん
例えばRISCとCISCでは考えなきゃいけないことが違ってくる。最近のCPUだとパイプラインがある。CISCの場合パイプラインストールするだけ(これはこれで問題だけど)だがRISCだとレジスタに値が反映されていないまま計算されるとか分岐命令直後の命令を実行してしまうとかCで書いていればコンパイラがどうにかしてくれることも当然考えなきゃいけない。
Cellなんかどうすんのよ?世に山ほどあるCPU全てに対して適応する免許制にするの?どこまで出来たら免許もらえるの?
僕個人の意見になるが、一般的なCPUの構造だのなんだのといった座学で学ぶようなことで与えられた程度の免許を持っていたとしても、それで仕事ができると思っているような奴は相手にしない。それよりも直接今までどんな仕事をしてどんなところでハマったかを本人から聞いた方が免許なんかより信じられるからだ。
# 脱線するけど、「アセンブラ」だの「機械語」だの軽々しく言う奴の何割がアセンブラで書いたことあるんだろう?と思う事がある
尚、アセンブラの勉強としてx86やCASLを否定するつもりはさらさらないということ(あ、x86は複雑だから否定しとこw)。ただ、免許として与えるのであれば実務で使用するCPUのことを知っていてもらわないと役に立たない。それに適した免許制度でなければ要らないということです。
・何よりも
免許制となれば趣味でC/C++を勉強しても免許取る前にコード書いたら犯罪者になるって事ですよね。
先日LT大会の時Crystal Dew Worldのひよひよさんとお話しさせていただいたのですが、免許どころかMSがVistaのデバイスドライバへのデジタル署名を必須(まぁ回避できるが…)にし、且つ個人ではデジタル署名を取得できない為CrystalCPUIDの今後の開発は難しいと言っておられました。免許どころか一社がセキュリティを高めようとした方針の結果「悪意のない」「恩恵を受けた者がいる」ソフトの開発にすら支障が出てくるのです。僕はMSの方針そのものを安易に否定するつもりはありませんが、安全性の為に色々固めていくことがそれとは関係なく趣味で開発している人たちに支障を来すことになる場合もあるのです。一社の方針で1つのフリーソフトの命運が変わってしまったりするのです。それ以上に影響力のある免許制における弊害はこの程度ではありません。
そういえば米国のMSの開発者でC/C++使っている人全員が日本で免許取らないと日本でWindowsやOffice売れなくなるね。上場企業が無免許プログラマの作ったソフトを堂々と市場に流すような真似はしないだろうから。
・こんなことも
- 目の前にワンボードマイコンがあります
- 何かしてみたいです
- RAMは2Kしかありません
- C/Assemblerの免許持ってません
- Java VM/.NET Frameworkが移植されるのを待ちます
- 故人の思い入れのある品として棺桶に一緒に入れられました。
・最後に
でも実際のところ…わんくまのサーバが落ちるより、自分のプロバイダが落ちるより、ケータイのキャリアが落ちるより、自分のPCが立ち上がらなくなるより
「論理的に話ができなくなっている泥酔した酔っ払いに絡まれる方が遥かに困る」
故に
タチの悪い酔っ払い撲滅の為飲酒を免許制にすることの方が急務だ
あ、でもそんなことしたら、引退後にやる店に来る人が減るかw