前回の「モーダルダイアログを快適に表示するためには」では、モーダルダイアログを表示すると他のアプリケーションの操作に影響が出るということを書きました。

 モーダルダイアログであるメリットはもちろんありますが、少なからずデメリットもあります。そのデメリットを与えてまでモーダルダイアログで表示する必要があるのか、という疑問が浮かびました。そこでモーダルダイアログを表示する必要性について考えてみたいと思います。

モーダルダイアログである必要性

 そもそもモーダルダイアログを表示する目的というのは、アプリケーションの操作が出来なくなることから、アプリケーションの状態とダイアログの状態の同期を取ることだと思います。逆を言えばダイアログを表示中にアプリケーションの状態に変更が合ってはならない時に、または変更させたくない時にモーダルダイアログを表示するものだと思います。

 モーダルダイアログとして表示される代表的なものとして、アプリケーションの設定を行うオプション画面が上げられます。では、オプション画面はモーダルダイアログである必要性があるのでしょうか。オプション画面はアプリケーションがどういう状態の時でも表示できると思います。ということはアプリケーションの状態とオプション画面の状態に同期を取る必要性が無いのではないでしょうか。

 オプション画面をモーダルダイアログとして表示しなければならない場面はもちろんあります。また、モーダルダイアログである必要が無い場合もあると思います。そういう場合はモードレスダイアログとして表示すれば、モーダルダイアログであるデメリットが無くなり、快適に操作が出来るようになると思います。