Active Directory 内のユーザやグループなどのオブジェクトには多くの属性があります。
属性は管理ツール「Active Directory ユーザとコンピュータ」から確認することができます。
※クリックすると新しいウィンドウで拡大図が表示されます。
この図はユーザ「斉藤 次郎」のプロパティで、「属性エディタ」タブを開いたとこです。
3列目の「構文」のとこが 「大きい整数/間隔」となっている属性があります。
上の図だと一番上に見えている「pwdLastSet」、下から 4番目の「uSNChanged」と 3番目の「uSNCreated」です。
pwdLastSet は値が日付で表示されていますが、uSNChanged と uSNCreated は整数で表示されています。
整数なら「整数」、日付なら「UTC コード時刻」の構文があるのに、なんで「大きい整数/間隔」なの? と思ってしまいますね。
.NET からみると「大きい整数/間隔」となっている属性の値は COM オブジェクトになります。
以前、Active Directory データのプロパティ出力(VB、C#、スライド)について書きましたが、この時は COM オブジェクトに対応していなかったので、これらの属性の値は「System.__ComObject」と出力されるだけでした。
この "大きい整数" は ADSI の IADsLargeInteger として扱えるので、値をこのインターフェイスにキャストすれば 整数や日付としてちゃんと表すことができるはずです。
そのためには、まず どの属性が "大きい整数" なのか、表示は整数なのか日付なのかを調べる必要がありますね。