EclipseにはCheckStyleとFindBugsというプラグインがありますが、CheckStyleはコーディング規約チェック、FindBugsはバグパターンチェックが可能です。
自分のプロジェクトに取り入れてみた感想から言うと、コーディング規約なんて文書が一切不要になります。あんな文書を作る暇があれば、こういうプラグインの利用を考えるべきだなと感じます。コーディング規約チェックの他に、メトリクスの計測等も行ってくれます。発生する警告を0になるように心がけながらコーディングすれば、自然とコーディング規約に合致しつつ、コードの品質もかなり上がります。
ちなみにJavaでよくやるミスが以下のようなコード。
public class Foo{
private int[] bar;
public int[] getBar(){
return bar;
}
public void setBar(int[] bar){
this.bar = bar;
}
}
このコードは致命的な問題を含んでいます。この手の問題もFindBugsで検出する事が出来ます。ちなみに上記コードは以下のように書くべきです。
public class Foo{
private int[] bar;
public int[] getBar(){
if(bar == null){
//配列を返すメソッドでnullを返さない
return new int[0];
}
//そのまま返すと状態が変更されるのでクローンを返す
return bar.clone();
}
public void setBar(int[] bar){
if(bar != null){
//そのまま設定すると外部から内部状態が変更される可能性がある
bar = bar.clone();
}
this.bar = bar;
}
}
このようなコードを意識して書くことは難しいですが、意識することなく問題の検出ができるので、是非活用してみてください。