この年まで現役で開発現場にいますと「今の若い者は・・・」、「俺達の若いころはな・・・」と、つい口から出ているのを実感しています。
経験していないことを理解するのは無理な事だと頭では分かっているのに・・・、年のせいでしょうかね?
しかしながら、プログラム開発においてOSやプログラム言語、設計手法、開発プロセスなどの進化の歴史を知ることは、
現在のプログラム開発においても必要とされる基本知識を得る上で重要なことではないかと考えるようになりました。
- CPUはなぜ動くのか?
- 現在のオブジェクト指向がなぜ生まれたのか?
- プログラム言語はなぜ進化するのか?
- 開発標準または、開発において正解はあるのか?
- 情報工学、システム工学とは?
その時代時代で開発技術が変わり、変わるというより増え続け、そしてこれからも習得しなければならない技術は増え続けて累積されていくのでしょう。
しかしながら現在、若い技術者が現場で習得しなければならない事の総量は私自自身が体験し積み重ねてきたこと全てを最初から求められているのが現状だと思います。
これはつらいですよね。私が新人のころ習得しなければならなかったことは、今に比べて100分1程度かもしれません。
私自身が現在でも現場で十分通用する技術を習得し続けられた理由は、これらの歴史を身をもって体験しつつ積み重ねてきたことが大きいと考えています。
「お先に生まれてごめんなさいね。後から生まれてきたあなたたちは不運だねぇ。」などと冗談を言いたくなってしまいます。
プログラム開発の歴史では私自身が新人の頃から経験してきたこと、感じたこと、当時の業界話や、はやりの歌なども織り込みながらお話できればと思います。
次回は私が業界に新人として入ってきた昭和59年(西暦1984年)ごろからの話から始めたいと思います。
まだ、生まれていない方も多いと思いますが、読んでいただければ幸いです。では近日中に更新したいと思います。