IT 業界の暗黒面がジワジワ表面化してきたのか、半ば愚痴ともとられかねないブログや記事がちらほら出てきた(私のも含めて)。
まぁ、暗黒面が表面化するも何も、現場ではずっと以前から不平不満渦巻く魑魅魍魎の泥土。http://japan.cnet.com/blog/kenn/2007/11/09/entry_25001425/ も愚痴以外の何者でもなく、得るものはあまりないが、それでも現場のある一面を如実に表しているという点では評価できる。
愚痴と言えば「スキルが低い連中は~」というくだりではじまるそれ。個人的にはこういった愚痴はあまり聞きたくない。勿論、私自身がスキルが低い連中の範疇だからそう思うのだろうけど、スキルが低い連中を排除したら、日本には 100 人ぐらいしか残らないかもね。100 人は言いすぎかな? じゃあ 1000 人。まぁ何人でもいいんだけど、それだと世の中がまわらないだろうって事が言いたいだけ。ある種の侮蔑を以て「職業プログラマ」なんて表現を聞く時があるけど、これはやめた方がいい。勉強するのがそんなに偉いのか。
話を戻す。
「日本の SIer は終わってる」なんて私も前回書いた事だけど、受託開発が終わっているだろうか。誰かがやらなきゃならない仕事だ。どこもかしこも受託開発をやめちゃったら、誰が社会を支えるのだろうか。自社で IT 部門を持てない会社は算盤で仕事しろと? 帳票を手で書けと? それとも、何でもかんでも Word と Excel でやれと? それこそ IT 社会の崩壊だ。「SIer が終わっている」ってのは、http://satoshi.blogs.com/life/2007/11/vision.html にもあるけどビジョンが無さ過ぎて泣けてくるって事だ。
「待遇は良いよー、残業はないし残業代は当然つく(残業があるのかないのかどっちだ?)、ストックオプションも付けちゃう。だから当然上場を目指す。さぁみんなでお金持ちを目指してガムシャラに働きましょう!」
…と言って頑張れる人はどれだけいるだろうか。当然、会社は利益を上げて株主に還元、或いは従業員を養うのが当然なので、金儲けをする事が非難されるはずがない。しかし、あまりに夢が無さ過ぎる。我々は「甲斐」を持って仕事をしたいのだ。
Microsoft 創業時のビジョンは「すべてのデスクトップ、すべての家庭にコンピュータを」。Google は何だっけ。なかなか良いビジョンだったと思う。
仕事を下請けに丸投げしている SIer もどきにビジョンがあるだろうか? 逆に下請けには? 下請けにはビジョンがあるかもしれない。今は断腸の思いで下請けに徹し、力を溜めているのかも。そういう意味では丸投げ SIer より下請けに就職した方が良いよ学生諸君。価値ある経験ができるはずだ。
IT 業界を無価値に貶めているのはさて誰だろうか。
参考
http://blogs.wankuma.com/nao/archive/2007/11/12/107799.aspx
http://blogs.wankuma.com/hatsune/archive/2007/11/12/107812.aspx