「ピンポーン」
晩御飯を食べていたら突然の訪問者。
覗き窓から覗くと、工事の人みたいに見える。一人だ。いつもは無視するが、荷物が届いた可能性もあるので、私はドアを開けた。
男「すみません。水質調査で来ました」
私「…?」
男「先週の昼間に何度か伺わせてもらったんですが、お留守だったんですけど、お昼はお仕事でしょうか?」
私「はぁ…。そうです」
男「水質調査で伺わせてもらったんですが、案内は来ていますでしょうか?あ、私研修中なんですけども」
そう言って、男は、首から下げているネームプレートを私に見せた。そのネームプレートにはでっかく「研修中」と書いてある。
私「いや、来てないです」
男「そうですか。水質調査の件で少々お時間よろしいでしょうか」
私「ん~…、どうぞ」
男「あ、じゃあ台所の方を…」
男はそう言うと、家の中に入ろうとした。
私「は?何?」
男「いえ、水質調査なので台所の方を見せていただきたいのですが」
私「は?いきなり来て何やねん?とりあえず名刺見してや」
男「すみません。研修中なんでまだ名刺がないんですよ」
私「研修中の奴が何で水質調査に来んねん!」
この時点で怪しさ満点だったので、私はやや切れ気味で怒鳴った。
男「あ、すみません…。じゃあまた今度案内を持ってきます…」
そう言うと、男はさっさと帰っていった。
浄水器でも売りつけるつもりだったのだろうか。真相や闇だが、下手したら家に入れてしまうところだった。女の人の一人暮らしだったら、めちゃ怖いだろうなぁと思った出来事だった。