俺は、ネット上においてはシャノンである。それ以上でもそれ以下でもない。
このシャノンという人格は、必ずしも、俺のネット外における人格と結び付けられない。
現実世界において俺がどういう人間であろうとも、シャノンという人格について評価を下しうるのは、シャノンという人格についてのみの情報でなければならない。
人は、複数の人格を使い分けてよいと思う。
より高度には、複数の人がひとつの人格を装ってもよいが、それはまた別の話としよう。
すなわち、家庭における俺、会社における俺、ネット上における俺、あるグループAにおける俺、同じくBにおける俺。これらはすべて異なっていてよく、無理に結び付けられるべきではない。
いや、ちょっとイライラしていたので、どうでもいいことをダラダラと書いてしまった。
あるサイトの会員登録をするのに、俺自身についてよりも会社についての記入項目のほうが多かったのだ。
しかし、そのサイトの情報を欲しているのは、社員としての俺ではなく、私人としての俺なのだ。
このように、人格を取り違えられることは、耐え難い苦痛である。
だから、会社に関する項目は全部、嘘を入力してやった。
まったく悪いとは思っていない。