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H-2Aロケット17号機打上延期記者会見

5月18日朝に予定されていたH-2Aロケット17号機の打ち上げは、天候条件が合わないため延期となりました。
準備に携わった皆様、お疲れ様でした。
なお、新たな打ち上げ予定は5月21日午前6時58分22秒に設定されたようです。

さて同日7時55分から打ち上げ延期に関する記者会見がありました。
私もニコニコ生放送でこの記者会見を聞いていましたので、その速記から書き起こしたログを投下したいと思います。ただし放送がブチブチ切れまくったため、かなり聞き落としがあることをご了承ください。
なお宇宙作家クラブの柴田孔明さんによる記者会見の模様がニュース掲示板に上がっています。完全な情報ということでしたらそっちを見ていただいた方が確実ですが、あちらはずいぶんと削られているようです。


延期の概要

昨日5月17日20時30分より最終的な作業を行ってきた。推進薬の充填、機体の点検は順調に進み、天候・気象条件も検討した上でX-60分での判断はGO。その後の作業も順調に進んだが、雷に関する制約条件第4項(b)「氷結層を含み、鉛直の厚さが1.8km以上の雲」が観測されたため打ち上げ延期となった。
新たな打ち上げ日については、今後の気象条件も含めて判断し、決定する。
(⇒打ち上げ予定は5月21日午前6時58分22秒に再設定された)

プレスリリース資料


質疑応答


種子島より


南日本新聞
最終GO/NOGO判断をするのは10分前と記憶しているが、そのあとで雲が観測されたという理解でよいか。

10分前判断では機体に問題はない。最終的に氷結層を含む雲の確認をして中止に至った。


日本経済新聞
打ち上げ日は決定次第知らせるとのことだが、天候状況だけでよいのか。めどとしてはいつ頃か。

機体はこれから推進薬を排水して、大型ロケット組立棟に戻す。そこで点検を行って、再度打ち上げる。

その判断は最短だと今日出るのか。

最新の気象状況を整理して確認している。可能であれば打ち上げ日を設定できる。本日中に何らかの結論というか、今後の予定をお知らせできるように鋭意作業をする。
(⇒打ち上げ予定は5月21日午前6時58分22秒に再設定された)


(質問事項聞き取れず。最終判断の時刻の質問か?)

6時38分ちょうどだ。


(不明)
最終的に氷結層を含んだ雲が飛翔経路に確認されたからというが、どういう方法で確認されたのか。

まずバルーンを打ち上げ、飛行機をギリギリまで飛ばして、この条件に合致しない雲の層を確認した。そこで本日は延期と判断した。


(不明)
「あかつき」は一日に一回しか打ち上げ機会がないと聞いているが、一日ずれるとどのくらいずれるのか。

(回答聞き取れず。別ソースによると、一日に4~5分ずれるらしい)


(不明)
氷結層が作られるメカニズムは? 直前まで見極めていたというのは、もしかしたらいけそうだという期待があったからか。それとも不安の中で最後まで見極めをしていたということなのか。

気象情報については毎日確認している。この打ち上げの時間にちぎれた雨雲が飛んでくる状況になり、種子島の上空に至った。数値で言うと、雨雲の厚さは4.1kmくらい。


(不明)
上の方はかなり寒い、冷たいと言うことか。

今日の状況だと、上の方の雲はマイナス20℃ちょっと。


(不明)
そもそも、雷が発生するとどんな問題が発生するのか。

氷結層の説明のところにも書いてあるとおり、機体に雷が直撃した場合、ロケットの電子機器が異常を起こす可能性がある。その場合、正常な飛行を継続できなくなる。


(不明)
最低でも中二日ということだが。
(途中聞き取れず。整備に中二日かかる理由についてか?)

実績というものがないので、今まで実績のある整備方法を集約して中二日と設定している。

実績がないということは、元々何か問題があるから抜くのか。

問題があるからというわけではない。極低温にした場合はこのような確認をしましょうということがあるので、それに基づいて行うということだ。


(音声聞き取れず。打ち上げが来年にずれ込んだ場合の質問か?)
来年ということだが、来年のいつ頃になるのか。

来年の5月頃になると思う。詳細については何とも。


読売新聞
ロケットの機体機器については正常であったということでよいか。

X-10分前の時も機体は正常であった。
(以後聞き取れず)


(不明)
特にこのような現象が起きて中止になるということは、珍しいというか特異なことではないか。

天候の中で雲が出てくるということはよくあるので、その中で一つの大きな判断材料。今後もそういうことはあり得る。


(不明)
最後に、この模式図というか概念図について、(聞き取り不能)

その通りだ。

もう少し説明してほしい。

この図に書いてあるとおり、0℃からマイナス20℃の間で氷結というか氷になっている。航空機で氷の氷結を確認した。氷が氷着すると、上昇気流でプラスの電荷については上の方に(以下聞き取り不能。資料を参照のこと)


NHK高校講座
氷結層の発達は季節性のものというか、この時期に発生しやすいということはあるか。

規定では0℃からマイナス20℃の間ということで、季節性ということは多少できかたというものがあると思う。
夏場だと太平洋から高気圧(以下聞き取り不能)


(不明)
大気を調査する「あかつき」が、地球の大気によってこうなったことについて感想があれば。

個人的感想でいうと、大気というものは難しいんだな、そのために「あかつき」が金星に行くのだなと実感している。


東京新聞
風と雨はどの程度の値だったか。こちらは全然大丈夫だったのか。

雨の条件、風の条件も問題ない。


打ち上げ機会が14秒という短い時間しかなかったために屋久島・種子島の南からやってくる雨雲が通り過ぎることを通り過ぎることを待てなかったというが、これは今までに比べて難しかったということはあるか。

(聞き取り不能)


産経新聞
中二日のスケジュールだが、機体を組立棟に戻す、組立棟から発射台に移すというめどはついているのか。
今後、詳細については詰めていく。機体は本日中に戻す。
(⇒15時30分よりロケットをVABへ戻す作業が行われた)


相模原より


赤旗新聞
今回の延期で探査機の「あかつき」「イカロス」などの運用上に生じる困難があれば教えてほしい。

(聞き取り不能)


再び種子島


NHK
天候で延期とのことだが、これまで天候による延期は何回目か。

この場で回答することはできない。


(不明)
先ほどの質問と重なるが、X-10を過ぎて延期が決まったH-2Aはこれまでに何機あるか。

(聞き取り不能)


(不明)
15号機は2回延期していると思うが、8回というのは延べ数だろうか。

8機としてほしい。


鹿児島テレビ
少なくとも21日以降とのことだが、帰るか帰らないかという問題があるので、なるべく早く日にちを出してほしい。(注:かなり自嘲気味な発言。会場からも苦笑が漏れた)
いつもと違って機体移動の時間が24時間前というのは珍しい。それが影響して金曜日に打ち上げられるのか、機体移動も12時間前にするのか。

機体移動や天候状況を確認してタイムスケジュールを組む。
機体移動から打ち上げまでの時間なども調整する可能性はある。


再び相模原


テレビ東京
延期になってしまった率直な感想を聞きたい。

ロケットに延期はつきものなので、ここでくじけるようなことはない。
打ち上げが延期になったことは非常に残念だが、ミッションを成し遂げることが重要。平常心を持って、次に行くようにがんばっていく。


記者会見後のぶら下がり

上の方と下の方の雨雲が伸びてつながったため、判断が遅れた。
上が 2.7km、下が 6.8km。これが規定量を超えると打ち上げできない。

投稿日時 : 2010年5月19日 1:21

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