先日のエントリは、「残業は儲からない」でした。しかし、儲けるための残業もありました。それがどんな場合か、考えてみます。
ソフトウェア開発のための費用の大部分は、人件費です。数年前まで勤めていたところを例にして、費用を考えてみます。
その部では、1時間あたりおおよそ4000円で見積もっていました。そのうち、給与となるのはおおよそ1000円です。これらの費用の中には、「残業」によって増えるものと、「残業」の時にはカウントしないものが混ざっています。給与となる1000円は、残業時間には1.25倍になります。しかし、開発者の交通費を日割り換算した費用や、開発者の上司の給与となる費用を人数割りした費用など、残業部分では支出とならない費用もあります。
このため、「あと1日(8時間)分の時間が残っているけど、今日1時間の残業で仕事が片付く」という場合、1時間残業することで他の仕事を1日速く取りかかることができます。そうすると、仕事を7時間早く終わらせるより多くの利益が捻出できることになります。
つまり、8時間残業して1日短縮すると、時間的には同じ時間を消化していますが、出てくる利益は8時間残業した方が多くなります。
なるほどねぇ。。。「残業しろ」という背景には、こんなカラクリがあったんでね。。。
なお、その部署では、「1日10時間」で見積もっていました。最初から2時間の残業が、見積もりに含まれていました。その2時間は、他の8時間と同じ値段です。 ぼったくりです。。。
これは、「総作業時間は変わらない」場合です。残業によって作業時間が増える場合は、当てはまりません。
投稿日時 : 2008年10月26日 21:36