あっちこっちで見かけて気になっていることに、「恣意的」という言葉があります。たとえば、これ。
医療の正しさを法律家が本当にジャッジできるのかしら(novtan別館)より:
協力すれば、というところを普通に読めば、結局、根本はおんなじ見解を述べているだけにも思えます。でも、法律家に主導権を渡してないことで批判されているのかな?バカバカしい。
こういう恣意的な抜き出しで批判しようっていうのが法律家マインドだとすると、医療事故の本質とは関係ない、別のミスを見つけて、そもそもの議題は問題ないけど、その他の(結果として患者の不利益になっていない)部分が問題だ、とか言い出して無駄な時間が費やされそうです。
ここで使われている、こういう恣意的な抜き出しで
という「恣意的」について考えてみます。前後の文を読むと、どうも、「意図的に」の意味で使われたのではないか、という気がするのです。このエントリの、意味上の前のエントリが、次のようになっています。
専門家のことは専門家で?(novtan別館)より:
じゃあ法律家が医療のことを理解して何が正しいかをジャッジすることが出来るかというとそうでもないと思うけど。
協力すればよいのに主導権争いをするとかいうのはなんの意味もない。お互いの専門的見地からものを言えばよいだけだよね。
この2段落で1つの意味をなす文において、上の段だけ引用して、そこについて意見をするな、と。そういうことではないでしょうか。
えっと、広辞苑には、「恣意的」という語はないそうです。で、「恣意」ですが、明鏡国語辞典によると「思いつくままの考え」という意味です。その他、恣意(はてなキーワード)とか、「恣意的」の意味とか、参照。
じゃぁ、ここで、「思いつくままに引用したのか」というと、そうとも言えるし、そうでもなさそうとも言えるし、微妙...
どうも、NAV1975さんと小倉秀夫さんは、様々なことで意見の食い違いがあるようです。そこで、NAV1975さんを「弁護士を馬鹿にしている人」として紹介するために“意図的に”1段落のみ抜き出したとも言えそうです。しかし、初めから読んでいて、この段落で「ムカッ!」ときて、その後を読まずに抜き出したとも、想像できます。この場合、「恣意的な引用」といえそうです。
言葉って、難しいですね。
あ、これを例に選んだのは、恣意です。「なんかおかしいよなぁ」と思っていたところに、たまたま飛び込んできたというだけで、他意はありません。
投稿日時 : 2008年9月30日 22:01