古い記事の焼き直しですが。。。
【セキュリティのずさんな実態】社長は現場の窮状を見ぬふり(ITpro)より:
一般に,経営層がセキュリティ対策にお金を出したがらない理由の一つは,対策を怠ることによって生じ得る損害の大きさを十分に理解できないことにある。だがC社の社長は,これに全く当てはまらない。
もちろん,繰り返し起こる被害に対して,PCの復旧にかかるコスト,PCが使えない間のユーザーの損失などは相当な金額に換算できるはず。しかし,この社長にとっては「通常の人件費」の一部であり,会社の利益を減らさない限り,損失とは考えそうにない。
2005年9月の雑誌記事を、記事としての価値が相当に減った今になってウェブで無料公開している、、、というものでしょうが、3年経ってもあまり変わってないように思えるなぁ。
PC の置き換えにしてもそうなのですが、一時的な費用が発生します。置き換えないと、効率が悪いまま、作業効率が低いままでいるわけですが、その場合費用は長期にわたって分散されます。
この、「分散される」というのがくせ者です。
ローンを組むと、本当は必要な額以上に返さなければならないために損なのですが、月々の金額を見るとそう高いものではないように思えてきます。
ローンより怖いのが、リボ払いですね。毎月一定額と、手数料です。この手数料がくせ者です。ローンによる金利よりも大きな額になります。ローンの“金利”は、法律によって上限が決められています。しかし、リボ払いで払うのは“手数料”です。手数料に上限はありません。「月々一定額」ということが、利用者に対して少ない金額に見せかけるトリックです。
そういえば、手塚治虫の「ブラックジャック」に、こんな話がありましたね。
ある男の子が、交通事故で四肢が不自由になります。そのため、超能力を身につけてしまいます。ブラックジャックは、四肢が元通りになれば、超能力を使う必要がなくなり、元通りになるだろうと言います。そして、手術費用を提示します。その額はとても大きいのですが、「毎日10円ずつ返してもらおう。おまえさんに子供が生まれれば、その子供からも毎日10円だ。」
返す額は変わらないのに、「1日10円」というところで、「そんなに安いの!?」と思ってしまいます。
こんな昔話もありますね。雇われものが、「1日目は1円、2日目は2円というように、前の日の倍の金額でいいです」といって雇われる話。数日間は3桁4桁という金額でしかありませんが、30日目には2^30=1,073,741,824になっています。日払いですから、(2^31)-12=2,147,483,647の収入が得られている、ということになります。あれ?その数の米粒をくれ、という話だったかな?
とにかく、数字のマジックです。少ない額を長い期間をかけて徴収することで、「安い」と見誤らせながら、多くの額を徴収しています。
セキュリティにかけるお金も、これと同じなのでしょうね。いつ、どのような形で支払いが発生するのか。それが、出せる、出せないの分かれ目なのかもしれません。
投稿日時 : 2008年8月5日 21:53