こんな銀行は嫌だ(高木浩光@自宅の日記)より:
「こんな銀行は嫌だ――オレオレ証明書で問題ありませんと言う銀行」……そんな冗談のような話がとうとう現実になってしまった。
ころが、実際にIE 7が普及してきた現在、これらに対してさえ、「問題ありません」だとか、「『推奨されません』をクリックしてください」と言う虫*2が沸いてきた。しかも、よりによって銀行がそれを言うのである。
フィッシング詐欺の脅威が迫っている中、「アドレスバーが赤くなって『エラー』と表示されていたら閲覧を中止しなければならない」という鉄則を利用者の常識としなければならないところに、「使ってもいい場合がある」などという嘘*3が吹聴されたら、対策が台無しであり、皆が迷惑する。
ベンダー側の考え方を想像してみるテスト。
おそらく、とても狭い考え方のベンダーなのだろう。
「ウェブの脅威は、内容を盗み見られることだ。盗み見られることは、SSL を使用して暗号化すれば大丈夫。
このサイトは、暗号化しているので、盗み見られる危険はない。
しかし、証明書の警告が出る。
証明書は違っているが、暗号化に使用するのはビット数の大きい、安全なもの。だから、安全なはずだ。」
こんな感じ?
対して、「フィッシングの脅威」と言われるのは、「他のサーバを騙ること」が脅威なのであり、暗号化云々の話ではない。
ここで、法人向け情報Webホクギンeビジネスでは、サイトURL(https://www.hokuetsu.cns-jp.com/)ではなく、ベースドメイン(https://www.cns-jp.com/)でSSLサーバ証明書を取得しております。
の様な説明をしていることが、とても問題なのだが、その危険性に気がついているのか、いないのか。。。
証明書は、「存在の証明」であって、「悪意がないことの証明」ではない。これは、最近多い、食料品の偽装事件を思い出していただければいいかと。「赤福」という知名度、私が子供の頃は「ええじゃないか ええじゃないか ええじゃないか 伊~勢~の名物 赤福餅はええじゃないか」というコマーシャルで存在証明をしていながら、賞味期限を偽装するという悪意を持っていた。赤福、大好きだったのに。。。「於福で我慢するか」と思っていたら、於福までも!!!!
そんなわけで、「悪意がないことの証明」ではないため、「証明書が付いているから安全」という考え方をまず捨てるべき。証明書は、「存在証明」でしかない。「連絡がつけられることの証明」でしかない。「悪意を持っている奴が、自分の居場所を明らかにしているはずがない」という思いこみでしかない。そんな思い込みって、安全ですか?
で、次。ドメインの違いについて。
ベースドメイン(https://www.cns-jp.com/)
って、なに?ドメインは「cns-jp.com」だろ?「www」がついて、サイト URL じゃない!!
と、些細なことに突っ込みつつ、「このサイトは "~~" で証明書を取得しているので安全です」って表示、どうよ?じゃぁ、偽サイトが真似したら?「このサイトは www.fake.cns_jp.com ですが、ベース ドメイン www.cns-jp.com で証明書を取得していますので安全です」って、偽サイトが出たら、どうするよ?「違っているけど安全です」って宣伝してしまっている以上、「違っているから危険です」って言えなくなっちゃうよ?
ってことをね。開発者は...設計担当やコンサルタントをやってる人たちは、ご存じな上でやっていらっしゃるのでしょうか?
確かに、確立した通信は強い暗号化がされ、安全でしょう。しかし、ミスが起こるのは、いつもユーザ オペレーションだということを忘れてはいませんか?ユーザが警告画面を見たとき、「そういえば、どこかの銀行サイトでもこんな画面が出たけど、暗号化されているから安全だと書いてあったな。じゃぁ、ここも安全だろう」と判断したとき、ミスリードした情報に非はないのでしょうか。(法的には非を認められないだろうから、警鐘が鳴らされるわけだけど)
投稿日時 : 2007年11月19日 22:41