Winny合法利用は「机上の空論」 ACCS久保田氏がコメント(ITmedia ニュース)より:
コメントでは、Winnyを使って自分の作品を公開する「合法的な利用」は、ACCSなどのの実態調査では「ごく少数にとどまっている」ことを挙げた上で、「現状のWinnyネットワークでは、参加するだけでファイルの断片を勝手に中継させられるという機能があることからも、完全な合法利用と言い切るのは無理がある」と指摘。
その上で「Winnyはそのネットワークに参加した時点で、違法な送信行為に『加担』している」とWinnyユーザーに警告し、利用をやめるよう求めている。
違法な送信行為への荷担(本来はこれ。近頃は「加担」が優勢 from ATOK 2007 Powered by 明鏡国語辞典)まで含めた言い方をマスコミがするのは初めてじゃないかな?
しょっちゅう名前を出しますが、高木浩光氏は、中継しているものを知ってから、もう一度意見を考え直してみたら?というようなこともおっしゃっています。
また、検索の方法についてもふれられていますね。実際、リファラー記録を見ると、様々な方法で検索してたどり着いていらっしゃる方が大勢います。しかし、Winny では、ファイル名で検索しなければならないとのこと。ある意味、1998年頃の Yahoo みたいなものですか。
いえ、先日、隣の席の人と話をしたんですね。昔の Yahoo は、ディレクトリ検索だった(今もあるのかな?)。分類されているところを順番にたどっていたんだ。そして、そこへの登録も、尽力で行われていた、と。 最近 Insider.NET でも増えてきた「クレクレ君」に、使わせてあげたいよ。
話がずれた。
P2P ソフトの開発という点では、Winny の開発は違法だとは思いません。Winny の開発が違法なのは、その目的です。少なくとも最初は、著作権無視を蔓延させることで著作権法を変えさせようというのが目的でした。この目的を達成するための機能が盛り込まれています。このことが、開発自体を違法とする根拠です。
サーバを介さず、近くのコンピュータ同士が直接(インターネット回線を使う限り、糸電話のような直接はあり得ない)通信をして、断片を拾い集めることでサーバの負担を減らす。この着目点は、賞賛されるべきです。しかし、手段が正しいからと言って、目的も正しいとされるわけではありません。
ま、何が「正しい」のか、よくわかりませんけど。
今の日本では、作った人が独占的に利益を受けることができるように保護されており、その利益を損なうことは悪いことであるとされています。その悪いことをする目的を持って作られたということ。このことを忘れてはなりません。この点で争えば負けるから、弁護側は、どんなに役に立つ技術であるかをアピールすることに躍起になり、本来の目的にはふれていません。
ウイルスに感染しやすい(混入されたファイルも多い)から、というだけでなく、本来どのように使われることを目的としていたか、そして使った結果どうなるのか。そういうことも考えた上で、使うかどうかを検討していただきたいものです。
投稿日時 : 2007年5月20日 20:57