その昔、コンピュータがまだプログラムではなく、配線によって動いていた頃の話。
ある時、コンピュータが動かなくなった。原因を追及していたエンジニアは、とうとうその原因を突き止めた。なんと一匹の蛾によって、配線がショートしていたのだった。(スイッチに挟まって通電しなかった、だったかもしれない。)
それ以来、プログラムが正しく動かないことを「バグ(虫)」というようになったそうな。
「なんでモス(蛾)じゃないんだ?!」と、疑問が発生したのですが、それは置いておいて。
こちらで、自分の無知をVistaのバグのせいにしないでください。
と、ごもっともなご意見をいただきました。
ですが。バグにもいろいろありまして。いや、これも私が明確に書いていないのが悪いのですが。
以下のことは、ビジネス ローンチ、すなわち、2006年11月に MSDN 上で発表された Vista で確認しています。それ以降のもの、パッチを当てた環境では、動作が異なるかもしれません。
Vista にて、標準ユーザでログオンします。このアカウントで…何で「ユーザ」と言ったり「アカウント」と言ったりするんだ…プリンタを追加します。
さてこのとき、プリンタ フォルダで右クリックすると、「サーバの管理」という項目があります。この項目を選ぶと、標準ユーザでは、何もすることが出来ません。曲がりなりにも「サーバ」なので、標準ユーザごときがいろいろ弄っちゃいかん。ごもっともです。弄りたい場合は、「管理者として実行」によって、操作者に管理者としての権限があることを証明してからにしましょう。
では次に、コントロール パネルから管理ツールを開きます。例えば、「サービス」を実行してみましょう。昇格プロンプトは出ません。そして、登録されている Windows サービスの一覧を見ることはできますが、実行や停止は出来ません。もし、右クリックして「管理者として実行」を選び、昇格して実行すると、停止や実行も出来るようになります。グッドです。
余談ですが。管理者ユーザで管理ツールを開くと、いくつかのアイコンにはシールド アイコンが付いていません。しかし、実行しようとすると昇格プロンプトが表示されます。これは、ベータ プログラムで報告し、マイクロソフトから「調整中」という返答をいただいている、バグです。RTM に間に合わなかったようです。もうひとつ。標準ユーザが「アカウントの管理」を昇格して実行すると、他のアカウントの写真が表示されません。これも、RTM 以後に回されたバグです。
では次に、「印刷の管理」を実行しましょう。これも、昇格プロンプトは出ません。しかし。ポートの構成は出来てしまいます。あれ?
昇格プロンプト無しに、一方では構成も何も出来ないようにしながら、他方では構成したり追加したり出来ること。これは、“バグ”ではないでしょうか。
もちろん、コンテキスト メニューとショートカットなので、実行の際に指定できる権限などの指定の仕方が異なるのでしょう。そもそも、実行されるプログラムが違うので、同じ動きにならなくても不思議ではありません。ですから、“プログラム的にはバグではない”でしょう。
つまり、ここで「バグではないか?」と言っている対象は、プログラムではなく、そのプログラムの元になった“仕様”です。先の参照先コメントで「バグだと思う」「不安定」といっているのは、仕様に対してです。はい、明言していませんでした。混乱させて申し訳ない。
他のアカウントが追加したプリンタに対して、プリンタにつながったポートを変更したり、ポートを構成したりすることが出来ないのは、セキュリティ上の理由です。
アカウントAを常時使う人が、自席の隣のプリンタに出力するようにしていたとします。アカウントBを使う人が、「あの人、いったいどんなものをプリントアウトしているんだろう?」と思って、勝手にポートを構成し、つながっているプリンタの IP アドレスを変えてしまったらどうなるでしょう?Aさんはいつものように印刷し、そして、結果が得られません。いずれ、アドレスが変わっていることに気がつくでしょうが、その時には情報が漏洩してしまっています。
プリンタ フォルダからこういうことは出来ません。しかし、管理ツールから実行すれば、昇格の必要なく、出来てしまうのです。
私はこれを、「UAC 設計上のバグ」または「セキュリティ上の欠陥」だと思います。また、私は上記1件を確認していますが、その他にあることも、ないことも、確認していません。その為、「不安定なように思います」と、断定を避けています。
おまけ:「バグ」を、ウィキペディアで調べる
投稿日時 : 2007年2月2日 22:21