高校の、世界史履修問題に関連して。
なぜ、歴史を学ぶことを、切り捨てるのでしょう?
日本の教育問題について、英国の人がこんなコメントをしています。
「数学の問題を解く答えが、世界史から見つかるかもしれない」
これ、的外れなコメントでしょうか?
そんなことないですよ。“世界史”と“数学”を、切り離して学ばせるから、的外れと感じるのです。
ものを憶えるときに、書きながら、声に出して読むと憶えやすい、ということを、聞いたことがありませんか?耳、口、目、手と、たくさんの知覚を使うため、憶えやすくなるのです。
同じように、数学と世界史を同時に学ぶこと、例えばピタゴラスの定理を学ぶときにその時のギリシャの情勢を学ぶなど、学び方を工夫します。そうすると、ある問題に対して切り口がたくさん出来ることになり、多角的に分析でき、結果、「数学の問題を解く答えが、世界史から見つかる」ことになるのです。
「ゆとり教育」が目指しているのは、本当はこういう、総合的横断的な考え方を身につけることです。でも、こういう考え方が出来ない人が、こういうことを教えることは出来ないのです。
結果。コマ数の削減や、憶えることが減ることによる学力の低下が目立っているのです。本当に「ゆとり教育」が必要なのは、教師なのです。
さて、三國志を読んでいるのですが。。。なぜ学校で歴史を学ぶのでしょう?
先人が成してきた偉業を学ぶためです。なぜ、偉業を学ぶのでしょう?…はい、日本の教育に欠けているのは、ここです。ひとつの「なぜ」に答えても、次の「なぜ」を導かないのです。一つ目は「答え」ですが、二つ目以降はマニュアルにないので、考えなくてもよく、考えらえると、逆に迷惑なのです。このため、底の浅い考えが蔓延するのです。
なぜ、偉業を学ぶのでしょう?本当は、偉業を学ぶのではありません。失敗を学ぶのです。
後漢の時代、役人は増長し、民を顧みず、租税を増し、贈収賄を盛んにし、たいした能力もない親族を厚遇してきました。今の日本に通じるものがないですか?
さて、漢帝国はどうなったでしょう?国力は衰え、民は盗賊となり、やがて戦国(三国)時代を経て、晋国が興ります。
「内憂外患」という言葉があります。小さい国は外敵の脅威により滅び、大きい国は内部の腐敗によって滅びる。国内を見ても、平安朝、鎌倉、室町、江戸、、、みな、内部の腐敗から滅びを呼び込んでいるのです。政を行う者が、民よりも自分の財に気を向けたとき、その国は滅びへと向かうのです。
ほんと。どうして、歴史を学ばないのでしょう?
投稿日時 : 2006年11月24日 22:08