msdn ライブラリでは、「このページの内容は役に立ちましたか?」ということで、9 段階の評価を付けることが出来ます。いろんなページで、「評価:1」が多いのですが、この評価をする前に、ちょっと以下を読んでください。
アメリカ(Microsoft だけかも?)での「評価」の受け取り方は、日本での「評価」の受け取り方と違います。この評価結果はアメリカで評価される(と思う)ので、日本の評価の仕方をすると、こちらの意図と違う結果を招くことがあります。社員さんのブログにエントリがあったと思うのですが、誰のものかも忘れてしまった。
結論から書きます。まず、書いてある内容はともかく、「ここで説明されるべき事項が、必要かどうか」を評価し、これを点数とします。そして、必要度に対して内容的にどうかということを、「ページの内容をこのように評価した理由をお聞かせください。」に書きます。
具体例。このページをご覧ください。ここに書いてある「サンプル コード」は、内容が NotSupportedException をスローするだけです。これではメソッドの説明に、まったくなっていません。いや、「削除はサポートしてないよ」ということを知らせるのは、それはそれで意味のあることですが、これは NotSupportedException の説明としてやるべきで、「データソースからデータを削除する処理を実行する」メソッドの説明としては、その役に立っていません。
しかし、DataSourceView.ExecuteDelete の説明自体は必要です。よって、評価は 9 として、"Tell us why" に、「ExecuteDelete メソッドで、データ ソースからデータが削除されることはわかった。これでサンプル コードが、『サポートされていない』という例外を返すものではなく、削除をサポートした実装がされていれば、さらに理解が深まったことだろう。」と、記入します。ついでに、「初期文字列を入れない例外コンストラクタに意味はあるのか?」とか追加しておけばなお良いでしょう。
なぜこんなめんどうなことをするのか。文書を書くにもコストが発生しています。そのコストに見合うだけの成果があるのか?それが「評価」です。評価を 1、「役に立たない」とすると、「コストをかけることが無駄である」と判断されるわけです。
なので、「もっとコストをかけろ!」ということを伝えるために、評価を 9、「コストをかけるべきだ」として、じゃぁ、具体的にどんな風にコストをかけるの?というところを、「ページの内容をこのように評価した理由」として記述します。
「直訳風でわかりにくい。だから評価を 1 にしてやれ」ではいけません。特に、「なんか書くの?めんどくさいからいいや」との組合せは最悪です。翻訳にコストをかける値打ちがないと判断され、次回から英語でのみ提供となってしまうかもしれません。そうではなく、必要なのだから評価は 9 で、「直訳風でわかりにくい。もっと、日本語として自然な文章として構成されていれば、理解が深まる」と、メッセージを送ります。
存在することを前提とした評価をしてはいけません。存在を評価します。
わんくま同盟勉強会で、次回は MS On を行います。この中でもアンケートをお願いしますが、MS On の評価は、このように、「MS On というプログラムに対して、マイクロソフトが経費をかけていること」を、評価してください。そして、内容の評価は具体的な文章でお願いします。
投稿日時 : 2006年9月21日 23:17