関連エントリ:マイクロソフトへの要望の出し方
妻によく怒られることがあります。それは、私の話をするときの順番について。
「マイクロソフトへの要望の出し方」で、「最初に、概要を持ってくる。次に、要望の理由を書く。」としています。だいたい、この順序で話をします。まず、結論。そして、そう思うに至った理由。この順序が、妻にとっては気に入らないらしい。
具体的な例を挙げます。
子供の保育園を選ぶときの話。妻が「ここにしようと思うんや。今度説明会があるから、一緒に来てくれる?」というので、一緒に行きました。
園長の話は、ほとんど忘れた。憶えている、いくつかのこと。
「親がこういうことをしながら、子に対して『これこれをするな』と言っても、それは無理。親が手本を見せているんだから。」
「この園では、このようにします。毎日、同じことの繰り返しによって、子供達に安心感を与えます。」
「この園の先生達は、決して大声では怒りません。何度も何度も言い聞かせます。」
だいたい、こんなこと。そんなことを聞きながら、「ああ、この園では、子供を通して親を教育しているんだな。これは、親が変わらなといけない。大変だな。」と感じました(こう感じた最大の理由を忘れてしまっている)。
帰り道、早速妻に聞かれるわけです。「どう?」そして、私は答えるわけです。先のように、「概要」を先にして。
「うん。ええんちゃう?でも、かなりの覚悟が必要やと思う。」
で、これを聞いた妻がどか~んと怒り出すんですね。「かなりの覚悟が必要」というのを、否定的な意見として受け取ったようです。まぁ、妻の言い分も、妻の育ってきた環境などを考えると、そうかもなぁ、、、と思えるのです。で、たぶん、妻の職業的な面でも、結論より、理由を先に持ってくる方が良いのだと思います。
「じゃぁ、妻はどの様な説明の仕方をするのさ」と、常々思っていたのですが、ちょうどそれを聞く機会がありました。
上の子と妻と、2人でピアノを習いに行っています。妻の場合、「習う」というより、「忘れない」為なのですが。
忘れないためなので、まぁ、そこそこ弾ければそれで良いわけです。そして、先生に聞かれました。「いつまで続けられます?」
「それなんですけどね、先生。この子(3歳の次子)、どう思います?」
(上の子と比較して、あまり楽器に興味がなさそうだという説明)
「それでね、この子が習いたいと言いだしたら、この子と交代で私は止めようかと思うんです。」
私としては、「いつまで続けられます?」という問いに、「この子どう思います?」という、まったく関係ない(と思われる)疑問で返すところで、「おいおい、ちょっと待ってよ」と、なったのです。私が先生なら、「え?なに?あなたがピアノを習うことを続けることが、私があなたの子をどう思うかと、どう関係するの?」となって、その後の話を聞けなくなってしまいます(ってか、そうなった)。
妻は、教師をしています。職業柄、生徒を「説得する」必要が多々あります。このとき、結論を先に持ってくると、その時点で生徒は反発し、説得できないのだそうです。
「先生、この大学行きたいんやけど。」
「ん?ここ?無理。…」
「ちょっと先生なんでよ!何でそんな決めつけるんけ?!」
で、怒り出した相手には何を言っても後の祭り、、、ということでしょうね。なので、先に理由を話しながら、自分がどういう位置にいるのか確認させ、それが十分だなと思ったところで結論を出す。すると、相手は自分の位置を納得しているので、結論にも納得する、と。
それに対して、私は結論というか、考えなければならないこと、選択しなければならないことを先に持ってきてもらえる方がいいと思っています。時間が節約できるし、相手がそう考える「理由」を聞きながら、その理由の妥当性を考えることが出来ます。「大学」の話で言うなら、「無理」といわれた時点で、「じゃぁ、どこやったら推薦してもらえるん?」と、相手が考えている可能な範囲を知ることができます。先に自分の位置について説明されても、「そんなんわかっとう。先生はどう判断するか、聞きたいんや」となるわけです。また、その範囲を元に、自分が頑張れば出来るのか、まったく無理で考え直さなければならないのか、考え始めることが出来ます。
逆に、理由を先に長々と話されると、何を選択しなければならないのか、どこに話の要点があるのか、それを聞き取るのに疲れてしまいます。
その人の育ってきた環境や職業、性格が関係しているのかもしれません。
みなさんは、話の順番をどんな風に組み立てますか?
投稿日時 : 2006年9月11日 22:04