前回の記事とは逆の記事です。私はこういう話が感動できます。
半分の月がのぼる空という本を貸してもらって読んだら昔を思い出したから書いてみる
この話が作り話でも関係ありません。とにかくすべて読むことをお勧めしたいです。
こういう話を考察するのは失礼なのですが、目標ができた後の >>1 さんの頑張りも「本気でないとできない」という点でストーリ全体の盛り上がりに一役買っています。「自分の人生を賭けた」わけですから「深い」ですよね。ここが読み取れないとたぶん感動できません。>>1 さんの書き方だと、表面上の文章だけでは真剣さが伝わらないという人もいるかもしれませんが、そんな上っ面ではなくどうしてそうしたのかという気持ちを見るようにすると良いと思います。そんな大げさな説明は不要で普通に「ヨメル」人が大半だと思いますが一応w
感動したところを理由と読み取れた要素を添えて書きます。
嫁さんの『最後に、私はこれからもずっと○○を好きでいます』という文章。「死ぬ直前」ということを考えれば、死んだ後さえも好きでいるという意志が読み取れます。ここだけだとチープな映画でもありそうなのですが、そこよりも反語的な内容としてその少し前に書いてある『○○の日々頑張ってくれている姿をもう見られなくなると思うととても残念です』というくだりがミソだと思います。この 2 つを合わせて読むことで "残念" の部分に彼女自身が感じたであろう「痛烈なくやしさ」が伝わってきます。生きてさえいれば体はどうだろうと >>1 さんと幸せに暮らせるわけですから凄絶にくやしいですよね。そして、手紙を書いた時にこの自分のくやしさをストレートに書かずに「>>1 さんへの気遣いを優先」したところに泣けるわけです。(相手を愛しているからこそ自分勝手な言動はしない)
ラストの話ですが、>>1 さんが嫁さん以外考えられないと思っているところで、上記に書いた「嫁さんの '本当の気持ち' をわかっているなぁ」と思いました。『再婚することはない』に対する理由は『妥協ができないから』としか書かれていませんが、考えるまでもなく『妥協ができない → 絵梨以外の女性は考えられない → だから誰も妻にはしない... → 再婚することはない』ということですね。『妥協ができない』という微妙な言い回しであるのに、>>1 さんの気持ちは「深い」のです。私は形容表現できないほど「深い」ものだとここから読み取りました。自分自身を縛るのは愛していないとできないことです。奥さんは '手紙の文章では' それを望んでいないわけですが、亡くなった嫁さんがこのことを知ったら溜まらないでしょうね。溜まらないくらいの「感謝」をすると思います。本当に惜しいです。なぜこの 2 人が寿命まで幸せになれないのでしょう... 幸せになれるハズなのに自己中なことをして傷つけあっているバカップルが代わりに滅びてしまえば良いのにとさえ思います。
感動とは違いますが、ここまで短い文章でストーリが理解できるという点もすばらしいと思います。(客とは違うので喩えが悪いですが) 客を何度も悲しませるために、悲痛なカテゴリをいくつも入れる映画が最近は多いようですが、ひとつひとつがちゃっちくなるだけでなく (主人公の自業自得だと共感さえできない) 全体として見ても安っぽくなると思います。
感動を文章だけ説明するのは難しいですね。映画では視覚的な描写や音楽も加わるので多くの層を巻き込めるのでしょう。そういう意味では「理解できない映画」「短絡的な映画」を見ると「なぜ?」と普通に思ってしまいます。