(ソフトウェアの)設計は製造よりも偉いのか?
ネタ元⇒http://blogs.wankuma.com/ognac/archive/2008/03/01/125731.aspx
私は「否」だと思っています。設計と製造はオート三輪(http://www.geocities.co.jp/MotorCity-Pit/7866/)の前輪(設計)と後輪(製造)のであり、役目は違うし立ち位置も違いますが、どちらが上でどちらが下というのではなく対等な立場でチームとして機能してこそ開発が成功するのだと考えます。
では、なぜ設計の方が製造よりも偉いみたいな風潮や実際偉そうに振る舞う設計者がいるのでしょうか。
確かに
・上流工程/下流工程
・製造(PG)から入って経験を積みつつ設計へ
・設計の方が製造より人件費単価が高い
・リーダーが設計者を兼ねている
とかいう感じなのでしょうかれど、これが設計が製造よりも上位であるという根拠にはなりえないと考えています。
・上流工程/下流工程
上流/下流は時系列的に前か後かというだけであり、工程は前工程であり下流工程は後工程であるという意味でしかないはず。前工程である設計が滞れば後工程に迷惑をかけることになるし、後工程というお客様に分かるように設計しなければいけないという責任も生じます。このように前工程は大変ですし間違えたときの影響範囲も大きいですが後工程よりも偉いという事には繋がりません。
・製造(PG)から入って経験を積みつつ設計へ
設計も製造もできる人がいた場合、マネージャはその人を設計に配置するのと製造に配置するのではどちらが良いでしょうか。他の要因をまったく考えなければ設計に配置するでしょう。でも、これは製造が設計を知らなくてもできるという事ではなく、製造を知らずに設計することで製造フェーズで実現不可能な設計部分が発生した場合、大きな手戻りが発生してスケジュールやコストの狂いが大きくなるためです。
・設計の方が製造より人件費単価が高い
いろいろな理由があると思います。製造から入って経験を積みつつ設計にという流れであれば、設計の平均年齢やキャリアは製造の平均年齢やキャリアよりも上になりますから必然的に(年功序列賃金ではなくなりつつあると言われていますが)人件費単価の差につながってくるでしょう。また、製造に必要な人数は設計よりも多い場合が普通でしょうから、製造には人件費単価が安い人を探してきて配置せざるを得ないという事情が影響していると思います。
・リーダーが設計者を兼ねている
リーダーという立場は偉いといえば偉い立場なのかも知れません。でも、だからといって設計が偉いからリーダーを兼ねられるというものでもありません。全体を俯瞰して決定するには前工程から関わっている必要があるし、後工程になって設計負荷が下がれば製造全体に対するマネージメントの負荷が上がるという感じで、プロジェクト全体を通してリーダー役の人を有効活用しようとしているからでしょう。