初音ミクとは誰か、ネットで検索すれば色々な情報にヒットできるでしょう。
では、なぜミクっちはこんなに人気なのでしょうか。もちろん、色々な楽しみ方があるので一概には言えませんがDTMソフトという視点から少し考えてみたいと思います。
そもそもDTM(Desk Top Music)ソフトとはなんでしょうか。
# この辺りはもっと詳しい方や詳しい情報が掲載されたページもあるでしょうから、さらっと聞き流してください。
DTMはどうやらDTP(Desk Top Publishing)の「P」を「M」にした和製英語のようです。そのハシリは、ローランドのSCシリーズのようにPCに外付けの音源を接続して、その音源モジュールに様々な楽器を演奏させるという形態でした。
いわゆるシンセなどと違うのはあくまでもPCを使っているという点で、どうやらPCを使わない独立系システム(とはたぶん言わない)にはDTMという名前は使わないようです。
私が最初にDTMに興味を持った頃はSC-55やミュージくんあたりが出始めた頃で、イメージとしては鍵盤叩けなくてもキーボード使って楽譜を入れていけば色々な楽器の音を奏でられるシステムという認識でした。
しかし価格的な問題やPC側のハードやソフトの面などの制約から使いやすさが余り感じられずに購入に至らなかった覚えがあります。
その後、DTMはPCにハードを付与してという形態からソフトシンセサイザという形態に変わっていき、DTMの外付けハードとしては入力デバイスとしての鍵盤や出力デバイスとしてのスピーカなどDTMを行う上で必須ではないけれどあったら便利系なハードが中心となってきています。
VOCALOID2 初音ミクはシーケンサーソフトとソフトシンセサイザが一緒になったソフトウェアで、画面上で音符を配置していけば「あー」と音が流れるという仕組みになっています。
そして、ミクっちが他のソフトシンセサイザと異なるのは歌詞を入力すれば、その入力した歌詞に基づいてミクっちが歌ってくれるという点でしょう。また、その歌声はミクっちの中の人である藤田咲さんの声質をトレースしているために同じVOCALOID2エンジンを使用したとしても声を充てた人によって違う歌声が生成されるようです。この辺りは、第二弾、第三弾が発売されたときに合唱させてみると明確になるでしょう。このVOCALOID2の特長ともいえる機能はYAMAHAの特許となっている技術を元にしており、まさに「科学の限界を超えて私は来たんだよ♪」なのです。
さて、ミクっちと遊び始めてまず思うのは「平坦な歌声だな」という事でしょう。この事は、歌唱指導をまったく行っていない状態で知り合いのピアノ奏者(合唱の伴奏とかしている現役の方)に聞いてもらったところ「無機質ちゃん」と命名されてしまった事からも分かると思います。
しかし、ここで挫折してはいけません。ニコニコ動画やYouTubeを見てみましょう。きっちり歌唱指導をしたミクっちは選曲などにも注意すればコンピュータが発声しているとは直ぐには気が付かないくらいしっかり歌ってくれる事が分かると思います。
デフォルトの設定を生かしつつ要所要所で歌唱指導としてパラメタを調整していく事で、最初のうちはどんどん歌が上手くなっていく、そして、ある程度以上のところになると駄々っ子のように上手くなってくれなくなる、そんなRPGのような難易度上昇カーブになっているためなのか、調教と称して歌唱指導に没頭する人が続出しているようです。
さて、初音ミクのもう一つの特徴は、初音ミクはボーカルトラックしかないという点です。他のソフトシンセサイザはピアノとかオーボエとかある程度の音色をもっていてトラックごとに別の楽器を鳴らす事ができます。
初音ミクも最大16トラックの同時発声が可能ですが音色はすべてミクっち(他のVOCALOID2がでたらそちらも選べそうですが)なのです。そのため、もしBGM込みとしたいときは、WAVファイルを出力して他のソフトウェアシンセサイザに取り込むかRewireで連携して同時に鳴らすかという事になります。
ちなみにミクっちだけでつくったものを実験的に上げてみます。発声の長さは多少いじっていますが、基本的に無歌唱指導状態です。そのうち歌唱指導後のものも上げるかも知れません。
ttp://hatsune.wankuma.com/other/miku/muon-madobe-nite.wav