低価格低消費電力のLoongson™-STLS プロセッサの記事を見つけました。
Loongsonは中国科学院が開発する低価格低消費電力を目標とするプロセッサで、STマイクロエレクトロニクスが生産しています。 容易にマルチコア化できる特徴を持ち近い将来に量産されるプロセッサには32コアまで計画されています。
現在出荷されているSTLS2F01(シングルコア)の概要は以下の通り。
- 64ビットアウトオブオーダースーパースカラアーキテクチャ
- MIPS III互換命令セット
- 単精度・倍精度浮動小数点ユニット
- 64ビット整数レジスタ*32
- 64ビット浮動小数レジスタ*32
- SIMD命令サポート
- 900MHzクロック周波数
- 9段パイプライン
- 分岐予測ユニット
- 64個の物理レジスタから構成されるレジスタリネーミングユニット
- 64KB命令キャッシュ、64KBデータキャッシュ
- 512KBのオンチップ4ウェイセットアソシエイティブ統合二次キャッシュ
- 900MHz駆動時に4Wの電力消費(PDFにはこう書いてあったのですが、STのページには1GHz時にTDP4Wとの記述)
- 電圧・周波数可変機構
- スタンバイモードをサポート
- 二次キャッシュの有効化無効化オプション
- 90nmプロセス
- オンチップDDR2-667メモリーコントローラ
- オンチップPCI-Xコントローラ
このプロセッサはペンティアム4程度の実力を持つそうで消費電力ではインテルのAtomプロセッサーといい勝負をしそうです。 今後登場予定のファミリープロセッサはコア数・周波数が増え消費電力も多少増えるようです。 高性能志向になっていくということです。
Loongson-STLSプロセッサはOSとしてLinuxを想定し、Mandriva社のディストリビューションを稼働させるそうです。
なぜこのプロセッサでターボが生き返るのか? それは、ターボリナックス社が中国に拠点を持つこと、新製品がMandrivaとの共同開発というところから憶測しました。 創業者の嫁が中国人だしね。 まぁ個人的な妄想です。
Mandriva社がどれほど中国市場に注力するのかわかりませんが、ターボリナックス社は中国市場に注力しているようです。 Loongsonプロセッサは中国政府が強力に後押ししているので、中国市場でLinuxの利用が急速に拡大していくのは想像に難くありません。 この広大な市場でターボリナックスがポジションをとれるなら生き返るだろうと思うわけです。
表題のクアッドコアですが、出荷は来年春の予定だそうです。